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授業前にひとこと
今回は『鴻門の会⑤』(項王論破と沛公退場)について扱っていきます❗️
ここまでは…🐻
エピソード0:そもそもなんで揉めてるの?
鴻門の会①:沛公が項羽に謝りに行く
鴻門の会②:(剣舞によって)沛公の危機
鴻門の会③:樊噲の登場
鴻門の会④:樊噲の宴会での勇士
さて、いつも授業前に説明することですが…
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
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勉強のポイント
①樊噲が項王へ反逆の意志はないと伝えた理由を理解しよう
②単語・重要ポイントをインプットしよう!
③否定と使役の句法を学ぼう。
本文
懐王与諸将約曰、『先破秦入咸陽者王之。』
今沛公先破秦入咸陽、毫毛不敢有所近。
封閉宮室、還軍覇上、以待大王来。
故遣将守関者、備他盗出入与非常也。
労苦而功高如此。
未有封侯之賞。
而聴細説、欲誅有功之人。
此亡秦之続耳。
窃為大王不取也。」
項王未有以応。
曰、「坐。」
樊噲従良坐。
坐須臾、沛公起如廁。
因招樊噲出。
重要単語
毫毛 | ほんの少し |
還りて | 行ったところからまた元に戻る |
軍し | 駐屯する、陣取る |
故らに | わざわざ、故意に |
細説 | つまらぬ人の声 |
誅せんと欲す | 罪を責めて殺そうとする |
須臾 | 少しの間、ほんのしばらく |
因りて | そのついでに、その折に |
書き下し文
懐王諸将と約しく曰はく、
『先に秦を破りて咸陽に入る者は之に王とせん』と。
今沛公先に秦を破りて咸陽に入り、毫毛も敢へて近づくる所有らず。
宮室を封閉し、還りて覇上に軍し、以て大王の来たるを待てり。
故らに将を遣はして関を守らしめし者は、他の盗の出入と非常とに備へしなり。
労苦して功高きこと此くの如し。
未だ封侯の賞有らず。
而るに細説を聴きて、有功の人を誅せんと欲す。
此れ亡秦の続のみ。
窃かに大王の為に取らざるなり」と。
項王未だ以て応ふる有らず。
曰はく、「坐せと」と。
樊噲良に従ひて坐す。
坐すること須臾にして、沛公起ちて廁に如く。
因りて樊噲を招きて出ず。
現代語訳
懐王は将軍たちと約束して言うには、『先に秦を破って咸陽に入った者を(関中の)王としよう』と。
今、沛公は先に秦を破って咸陽に入りましたが、わずかほども決して自分に近づけようとはしていません。(=自分のものにする)
宮殿を封鎖して、(自分の)軍を覇上に戻して、そうして大王が来られるのを待っているのです。
ですから、将兵を派遣して函谷関を守らせているのは、他の盗賊の出入りと、非常事態に備えてのことなのです。
(沛公が)苦労し功績が大きいことはこのようです。
(それなのに)まだ領地を与えて、諸侯に取り立てるという恩賞もありません。
ところが、(大王は)つまらない人の話を聞き、功ある人(=沛公)を罰しようとしています。
これは滅びた秦の二の舞に他なりません。
恐れながら申し上げますが、大王のために取らない(賛成しない)ところであります。」
項王はまだなんとも返答しない。
(項王は)「座れよ。」と言う。
樊噲は張良の隣に従って座った。
座って少しすると、沛公は立ち上がり便所へ行った。
その折に樊噲を手招きして(一緒に)外へ出た。
重要ポイント
【ピンク】重要な漢字・句法
【オレンジ】指示語が指す内容・省略されている内容など読解に必要なこと
【黄色】プラスアルファの内容(本文には関係ないけど重要なこと)
【1】懐王与諸将約曰、『先破秦入咸陽者王之。』
《書き下し文》
懐王諸将と約しく曰はく、『先に秦を破りて咸陽に入る者は之に王とせん』と。
《和訳》
懐王は将軍たちと約束して言うには、『先に秦を破って咸陽に入った者を(関中の)王としよう』と。
《重要ポイント》
ここまで執筆完了❗️日々解説を加えていきます!
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【2】今沛公先破秦入咸陽、毫毛不敢有所近。
《書き下し文》
今沛公先に秦を破りて咸陽に入り、毫毛も敢へて近づくる所有らず。
《和訳》
今、沛公は先に秦を破って咸陽に入りましたが、わずかほども決して自分に近づけようとはしていません。(=自分のものにする)
《重要ポイント》
【3】封閉宮室、還軍覇上、以待大王来。
《書き下し文》
宮室を封閉し、還りて覇上に軍し、以て大王の来たるを待てり。
《和訳》
宮殿を封鎖して、(自分の)軍を覇上に戻して、そうして大王が来られるのを待っているのです。
《重要ポイント》
【4】故遣将守関者、備他盗出入与非常也。
《書き下し文》
故らに将を遣はして関を守らしめし者は、他の盗の出入と非常とに備へしなり。
《和訳》
ですから、将兵を派遣して函谷関を守らせているのは、他の盗賊の出入りと、非常事態に備えてのことなのです。
《重要ポイント》
【5】労苦而功高如此。
《書き下し文》
労苦して功高きこと此くの如し。
《和訳》
(沛公が)苦労し功績が大きいことはこのようです。
《重要ポイント》
【6】未有封侯之賞。
《書き下し文》
未だ封侯の賞有らず。
《和訳》
(それなのに)まだ領地を与えて、諸侯に取り立てるという恩賞もありません。
《重要ポイント》
【7】而聴細説、欲誅有功之人。
《書き下し文》
而るに細説を聴きて、有功の人を誅せんと欲す。
《和訳》
ところが、(大王は)つまらない人の話を聞き、功ある人(=沛公)を罰しようとしています。
《重要ポイント》
【8】此亡秦之続耳。
《書き下し文》
此れ亡秦の続のみ。
《和訳》
これは滅びた秦の二の舞に他なりません。
《重要ポイント》
【9】窃為大王不取也。」
《書き下し文》
窃かに大王の為に取らざるなり」と。
《和訳》
恐れながら申し上げますが、大王のために取らない(賛成しない)ところであります。」
《重要ポイント》
【10】項王未有以応。
《書き下し文》
項王未だ以て応ふる有らず。
《和訳》
項王はまだなんとも返答しない。
《重要ポイント》
【11】曰、「坐。」
《書き下し文》
曰はく、「坐せと」と。
《和訳》
(項王は)「座れよ。」と言う。
《重要ポイント》
【12】樊噲従良坐。
《書き下し文》
樊噲良に従ひて坐す。
《和訳》
樊噲は張良の隣に従って座った。
《重要ポイント》
【13】坐須臾、沛公起如廁。
《書き下し文》
坐すること須臾にして、沛公起ちて廁に如く。
《和訳》
座って少しすると、沛公は立ち上がり便所へ行った。
《重要ポイント》
【14】因招樊噲出。
《書き下し文》
因りて樊噲を招きて出ず。
《和訳》
その折に樊噲を手招きして(一緒に)外へ出た。
《重要ポイント》
定期テスト予想問題
現在執筆中!
これで全て終了です❗️
難しい漢字は多いので、読み仮名などはしっかり押さえておく必要がありますが、ストーリー自体は『鴻門の会』の中でも比較的わかりやすかったのではないでしょうか?✨
ただ、油断禁物!しっかり復習&トレーニングをしましょうね✏️
最初にもお伝えしましたが、、、
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
またお会いしましょう!定期テストがんばれ〜🐻
じゃあね〜、バイバイ!!