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授業前にひとこと
今回は『人虎伝』について扱っていきます❗️
この小説のポイントは…🐻
『虎になってしまった人間の物語』ということです👀
どんな人間が、なぜ虎になってしまったのか?
その理由は、過去に犯した罪によるものだった❗️
しかし、過去の罪に向き合い、家族への想いを感じた時虎になった人間には何が起こるのか・・・!!
そんな漢文小説です📕
▼『人虎伝』の他の章はこちらから🐻
さて、いつも授業前に説明することですが…
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
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勉強のポイント
①李徴が同僚に嫌われている理由を読み解こう!
②単語・重要ポイントをインプットしよう!
③反語の句法を学ぼう。
本文
隴西李徴、皇族子。
家於虢略。
徴少博学、善属文。
弱冠従州府貢焉、時号名士。
天宝十五載春、於尚書右丞楊元榜下、登進士第。
後数年、調補江南尉。
徴性疎逸、恃才倨傲。
不能屈跡卑僚。
嘗鬱鬱不楽。
毎同舎会既酣、顧謂其群官曰、
「生乃与君等為伍耶。」
其寮友咸側目之。
及謝秩、則退帰間適、不与人通者、近歳余。
後迫衣食、乃東遊呉楚間、以干郡国長吏。
徴在呉楚、且歳余、所獲饋遺甚多。
西帰虢略、未至。
舎於汝墳逆旅中、忽被疾発狂。
無何夜狂走、莫知其適。
重要単語
調補 | 科挙の及第者を官史に選任する。 |
疎逸 | 気ままで、人と親しまない |
倨傲 | おごり高ぶって、尊大である。 |
同舎 | 同じ役所 |
伍 | 仲間 |
側目 | 憎んで見る |
謝秩 | 官僚の任期を満了すること |
間適 | 静かに暮らす |
饋遺 | 食物や金品などの贈り物 |
書き下し文
隴西の李徴は、皇族の子なり。
虢略に家す。
徴、少くして博学、善く文を属す。
弱冠にして州府貢にひ、時に名士と号す。
天宝十五載の春、尚書右丞楊元の榜下に於いて、進士の第に登る。
後数年、江南の尉に調補せらる。
徴性疎逸にして、才を恃みて倨傲なり。
跡を卑僚に屈する能はず。
嘗に鬱鬱として楽しまず。
同舎に会する毎に既に酣ならば、顧みて其の群官に謂ひて曰はく、
「生乃ち君等と伍を為さんや」。と。
其の寮友咸之を側目す。
謝秩に及べば、則ち退き帰りて間適し、人と通ぜざること、歳余に近し。
後衣食に迫られ、乃ち東のかた呉楚の間に遊び、以つて郡国の長吏に干む。
徴呉楚に在りて、且に歳余ならんとし、獲る所の饋遺甚だ多し。
西のかた虢略に帰らんとして、未だ至らず。
汝墳の逆旅の中に舎り、忽ち疾を被りて発狂す。
何も無く夜狂走し、其の適くところを知る莫し。
現代語訳
隴西の李徴は皇族の子孫であった。
虢略に住んでいた。
李徴は若いときから博学で、巧みに詩文を作った。
20歳にして、地方長官の推薦を受けて官史登用試験にいどみ、当時は名士と呼んだ。
天宝十五年の春、尚書省の右丞であった楊元の管轄下において、(科挙の)進士に及第した。
その後数年、江南地方の県の下級官吏に選任された。
李徴は性格が気ままで人と親しむことがなく、自身の才能を自負しておごり高ぶって尊大であった。
これから先を、下級の役人の地位に甘んじることができなかった。
いつも鬱々としていて楽しまなかった。
同じ役所の人たちと宴会をするたびに宴もたけなわになると、見まわして同僚の役人たちに向かって言うことには、
「この私が君らなどと仲間になれようか。(いや、なれない。)」と。
彼の同僚たちはみな彼を憎んで見た。
官僚の任期が満了すると、官職を辞して故郷に帰り、交わりを断って静かにくらし、人と交際しないことが一年余りにもなった。
その後に衣食に余裕がなくなり、そこで東の呉楚の地を旅して、地方の上級官吏に援助を求めた。
李徴が呉楚に滞在して、一年余りになろうとた頃、(別れの際に)もらった贈り物はとても多かった。
(今度は)西へ向かい虢略へ帰ろうとして、まだ着いてはいなかった。
その時に、汝墳の宿屋に泊まり、突然病気にかかり平常心を失った。
ある日の夜中に狂って走り出し、その行方を知るものはいなかった。
重要ポイント
【ピンク】重要な漢字・句法
【オレンジ】指示語が指す内容・省略されている内容など読解に必要なこと
【黄色】プラスアルファの内容(本文には関係ないけど重要なこと)
【1】隴西李徴、皇族子。
《書き下し文》
隴西の李徴は、皇族の子なり。
《和訳》
隴西の李徴は皇族の子孫であった。
《重要ポイント》
【2】家於虢略。
《書き下し文》
虢略に家す。
《和訳》
虢略に住んでいた。
《重要ポイント》
家す=読み仮名注意!普通とは違う読み方だよ💡
【3】徴少博学、善属文。
《書き下し文》
徴少くして博学、善く文を属す。
《和訳》
李徴は若いときから博学で、巧みに詩文を作った。
《重要ポイント》
「属す」のワンポイント🐰
・しょくす=文を作る、つづる
・ぞくす=付き添う、仲間
読み仮名によって意味が変わってくるので、覚えておくとお得💡
【4】弱冠従州府貢焉、時号名士。
《書き下し文》
弱冠にして州府貢にひ、時に名士と号す。
《和訳》
20歳にして、地方長官の推薦を受けて官史登用試験にいどみ、当時は名士と呼んだ。
《重要ポイント》
弱冠=二十歳にして
(元服する二十歳で冠をかむることから、男子の二十歳のことを言う)
【5】天宝十五載春、於尚書右丞楊元榜下、登進士第。
《書き下し文》
天宝十五載の春、尚書右丞楊元の榜下に於いて、進士の第に登る。
《和訳》
天宝十五年の春、尚書省の右丞であった楊元の管轄下において、(科挙の)進士に及第した。
《重要ポイント》
送り仮名が難しいよ!しっかり送り仮名を付けれるように🐰
【6】後数年、調補江南尉。
《書き下し文》
後数年、江南の尉に調補せらる。
《和訳》
その後数年、江南地方の県の下級官吏に選任された。
《重要ポイント》
【7】徴性疎逸、恃才倨傲。
《書き下し文》
徴性疎逸にして、才を恃みて倨傲なり。
《和訳》
李徴は性格が気ままで人と親しむことがなく、自身の才能を自負しておごり高ぶって尊大であった。
《重要ポイント》
性=持って生まれた性格
恃みて=(自分の才能を)自負して
💡難しい言葉が出てくるので、現代語訳に訳せるようにね🐰
【8】不能屈跡卑僚。
《書き下し文》
跡を卑僚に屈する能はず。
《和訳》
これから先を、下級の役人の地位に甘んじることができなかった。
《重要ポイント》
不能A=Aする能はず=Aできない(不可能形)
💡不は書き下し文の時は「ず」と訳すので注意❗️
【9】嘗鬱鬱不楽。
《書き下し文》
嘗に鬱鬱として楽しまず。
《和訳》
いつも鬱々としていて楽しまなかった。
《重要ポイント》
嘗に=「常」と同じ使い方で使います!
💡常不A=常にAせず=いつもAしない(全部否定)
部分否定と全部否定のワンポイント🐰
不常A=部分否定(いつもAとは限らない)
常不A=全部否定(いつもAしない)
💡常と不の順番で意味が変わるので覚えておこう✏️
【10】毎同舎会既酣、顧謂其群官曰、
《書き下し文》
同舎に会する毎に既に酣ならば、顧みて其の群官に謂ひて曰はく、
《和訳》
同じ役所の人たちと宴会をするたびに宴もたけなわになると、見まわして同僚の役人たちに向かって言うことには、
《重要ポイント》
【11】「生乃与君等為伍耶。」
《書き下し文》
「生乃ち君等と伍を為さんや」。と。
《和訳》
「この私が君らなどと仲間になれようか。(いや、なれない。)」と。
《重要ポイント》
生=学者や先生のことを普通では指すが、本文では、李徴が自分のことを誇らしげに自称している
A耶=Aせんや=Aしようか、いやAしない(反語)
この文章では、李徴が「自分のような優秀な人間が、こんな連中と仲間になれようか…」
という気持ちが表現されているよ🐰
【12】其寮友咸側目之。
《書き下し文》
其の寮友咸之を側目す。
《和訳》
彼の同僚たちはみな彼を憎んで見た。
《重要ポイント》
側目之
・之は李徴のことを表すよ!
・李徴が同僚である自分たちを見下していたことで、彼を憎んで見ていたんだね🐰
【13】及謝秩、則退帰間適、不与人通者、近歳余。
《書き下し文》
謝秩に及べば、則ち退き帰りて間適し、人と通ぜざること、歳余に近し。
《和訳》
官僚の任期が満了すると、官職を辞して故郷に帰り、交わりを断って静かにくらし、人と交際しないことが一年余りにもなった。
《重要ポイント》
不与人通者の「者」が「不与人通」を体言としています!(〜こと)
【14】後迫衣食、乃東遊呉楚間、以干郡国長吏。
《書き下し文》
後衣食に迫られ、乃ち東のかた呉楚の間に遊び、以つて郡国の長吏に干む。
《和訳》
その後に生活が苦しくなって、そこで東の呉楚の地を旅して、地方の上級官吏に援助を求めた。
《重要ポイント》
遊び=遠くへ出かけて旅をする
🐰遊ぶわけではないよ!旅だよ!
【15】徴在呉楚、且歳余、所獲饋遺甚多。
《書き下し文》
徴呉楚に在りて、且に歳余ならんとし、獲る所の饋遺甚だ多し。
《和訳》
李徴が呉楚に滞在して、一年余りになろうとた頃、(別れの際に)もらった贈り物はとても多かった。
《重要ポイント》
且A=且にAせんとし=今にもAしようとする(再読文字)
本文では「一年余りになろうとし」と訳すよ!
【16】西帰虢略、未至。
《書き下し文》
西のかた虢略に帰らんとして、未だ至らず。
《和訳》
(今度は)西へ向かい虢略へ帰ろうとして、まだ着いてはいなかった。
《重要ポイント》
未A=未だAせず=まだAしてない(再読文字)
【17】舎於汝墳逆旅中、忽被疾発狂。
《書き下し文》
汝墳の逆旅の中に舎り、忽ち疾を被りて発狂す。
《和訳》
その時に、汝墳の宿屋に泊まり、突然病気にかかり平常心を失った。
《重要ポイント》
忽ち=急に、突然
【18】無何夜狂走、莫知其適。
《書き下し文》
何も無く夜狂走し、其の適くところを知る莫し。
《和訳》
ある日の夜中に狂って走り出し、その行方を知るものはいなかった。
《重要ポイント》
定期テスト予想問題
現在執筆中!
これで全て終了です❗️
今回は第1章ということで、物語もまだまだ最初の段階!
焦らす、ストーリーと段落ごとのポイントをしっかり理解することが大切です。
句法や重要語句もしっかり復習&トレーニングをしましょうね✏️
最初にもお伝えしましたが、、、
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
またお会いしましょう!定期テストがんばれ〜🐻
じゃあね〜、バイバイ!