▼動画で見たい方はこちらへ🐻
現在撮影中!
▼他の漢文の定期テスト勉強はこちらから🐻
- 授業前にひとこと
- 勉強のポイント
- 本文
- 重要単語
- 書き下し文
- 現代語訳
- 重要ポイント
- 【1】虎曰、「我前身客呉楚。
- 【2】去歳方還、道次汝墳、忽嬰疾発狂。
- 【3】夜聞戸外有呼吾名者、遂応声而出、走山谷間。
- 【4】不覚、以左右手攫地而歩。
- 【5】自是覚心愈狠、力愈倍。
- 【6】及視其肱髀、則有毛生焉。
- 【7】心甚異之。
- 【8】既而臨溪照影、已成虎矣。
- 【9】悲慟良久。
- 【10】然尚不忍攫生物食也。
- 【11】既久飢不可忍、遂取山中鹿豕獐兎充食。
- 【12】又久諸獣皆遠避、無所得飢益甚。
- 【13】一日有婦人、從山下過。
- 【14】時正餒迫、徘徊数四、不能自禁、遂取而食。
- 【15】殊覚甘美。
- 【16】今其首飾、猶在巖石之下也。
- 【17】自是見冕而乗者、徒而行者、負而趨者、翼而翔者、毛而馳者、力之所及、悉擒而阻之、立尽率以為常。
- 【18】非不念妻孥、思朋友。
- 【18】直以行負神祇、一日化為異獣、有靦於人。
- 【18】故分不見矣。」
- 定期テスト予想問題
授業前にひとこと
今回は『人虎伝』について扱っていきます❗️
この小説のポイントは…🐻
『虎になってしまった人間の物語』ということです👀
どんな人間が、なぜ虎になってしまったのか?
その理由は、過去に犯した罪によるものだった❗️
しかし、過去の罪に向き合い、家族への想いを感じた時虎になった人間には何が起こるのか・・・!!
そんな漢文小説です📕
前回は李徴がいなくなったところ!そして今回は李徴が虎になるところの話です。
▼『人虎伝』の他の章はこちらから🐻
さて、いつも授業前に説明することですが…
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
漢文以外の定期テスト対策は?
高校英語の定期テスト対策は こちら から
中学英語の定期テスト対策は こちら から
現代文の定期テスト対策は こちら から
古文の定期テスト対策は こちら から
teite channel をもっと活用する
▷ 解説記事のリクエスト
▷ 新着情報のキャッチ
▷ 定期テスト予想問題
▷ オリジナルグッズの購入
ができるようになっています🐻
teite channel の 公式LINEアカウント はこちら
勉強のポイント
①李徴が虎になって行った行動を理解しよう!
②単語・重要ポイントをインプットしよう!
③不可能・二重否定の句法を学ぼう。
本文
虎曰、「我前身客呉楚。
去歳方還、道次汝墳、忽嬰疾発狂。
夜聞戸外有呼吾名者、遂応声而出、走山谷間。
不覚、以左右手攫地而歩。
自是覚心愈狠、力愈倍。
及視其肱髀、則有毛生焉。
心甚異之。
既而臨溪照影、已成虎矣。
悲慟良久。
然尚不忍攫生物食也。
既久飢不可忍、遂取山中鹿豕獐兎充食。
又久諸獣皆遠避、無所得飢益甚。
一日有婦人、從山下過。
時正餒迫、徘徊数四、不能自禁、遂取而食。
殊覚甘美。
今其首飾、猶在巖石之下也。
自是見冕而乗者、徒而行者、負而趨者、翼而翔者、毛而馳者、力之所及、悉擒而阻之、立尽率以為常。
非不念妻孥、思朋友。
直以行負神祇、一日化為異獣、有靦於人。
故分不見矣。」
重要単語
肱髀 | 肘ともも |
悲慟 | 悲しんで声をあげて泣く |
鹿豕獐兎 | 鹿、猪、イロジカ、ウサギなどの獣 |
数四 | しばしば、たびたび |
首飾 | 髪飾り |
冕 | 冠 |
妻孥 | 妻と子供 |
神祇 | 天地の神 |
分 | 獣としての分際 |
書き下し文
虎曰はく、「我が前身呉楚に客たり。
去歳方に還らんとして、道に汝墳に次り、忽ち疾に嬰りて発狂す。
夜戸外に吾が名を呼ぶ者有るを聞き、遂に声に応じて出で、山谷の間を走る。
覚えず、左右の手を以つて地を攫みて歩む。
是れより心愈狠、力愈倍せるを覚ゆ。
其の肱髀を視るに及びては、則ち毛の生ぜる有り。
心に甚だ之を異しむ。
既にして溪に臨みて影を照らせば、已に虎と成れり。
悲慟すること良久し。
然れども尚ほ生物を攫みて食らふるに忍びざるなり。
既に久しくして飢ゑて忍ぶべからず、遂に山中の鹿豕獐兎を取りて食に充つ。
又久しくして諸獣皆遠く避け、得る所無く飢ゑ益甚だし。
一日婦人有り、山下より過ぐ。
時に正に餒ゑ迫り、徘徊すること数四、自ら禁ずること能はず、遂に取りて食らふ。
殊に甘美なるを覚ゆ。
今其の首飾、猶ほ巖石の下に在るなり。
是れより冕して乗る者、徒して行く者、負ひて趨る者、翼ありて翔ける者、毛ありて馳する者を見れば、力の及ぶ所、悉く擒りて之を阻み、立ちどころに尽くすを、率ね以つて常と為す。
妻孥を念ひ、朋友を思はざるに非ず。
直だ行ひ神祇に負けるを以つて、一旦化して異獣と為り、人に靦づる有り。
故に分として見えず。」と。
現代語訳
虎が言うことには、「私は以前は呉や楚で旅をしている者であった。
去年、ちょうど家に帰ろうとして、道中で汝墳に宿泊したところ、突然病気になって平常心を失った。
夜に外で私の名前を呼ぶ者があるのを聞いて、そのままその声に応じて外に出て、山や谷の間を走り回った。
知らないうちに、左右の手で地面をつかんで歩いていた。
この時から心はますますねじ曲がり、力もますます強くなるのを感じた。
自分の肘とももを見ると、毛が生えていた。
心の中で非常に不思議に思った。
やがて、谷川に面したところまで来て自分の姿を照らすと、すでに虎となっていた。
しばらくの間、悲しんで声をあげて泣いた。
しかし、それでももあだ生き物を捕まえて食べることには、(まだ人として)耐えられないことだった。
しばらくして腹が減って我慢できなくなり、そのまま山の中にいるシカやイノシシ、ノロジカ、ウサギなどの野獣を捕まえて食べた。
またしばらくすると、獣たちは皆私を遠くに避けるようになり、捕まえられる獣がいなくなり、飢えはますますひどくなった。
ある日夫人が、山のふもとから、通りかかった。
その時ちょうどどうしょうもなく飢えていて、しばしば行ったり来たりして(我慢しようとしたが)、自分を抑えることができず、そのまま捕まえて食べてしまった。
特別おいしく感じた。
今その夫人の髪飾りは、まだ岩の下にある。
これ以来、冠をつけて車に乗る者(=貴人)、歩いて行く者(=旅人)、荷物を背負って走って行く者(=行商人)、翼があって空を飛ぶもの、毛があって地面を駆けるもの、力の及ぶ限り、すべて捕まえて動きを封じて、すぐに食べ尽くしてしまうのが、ほぼいつものことになっている。
妻子のことを考えたり、友人のことを思わないわけではない。
ただ(自分の)行動が天地の神にそむいたことで、ある日突然異獣となってしまい、人に対して恥ずかしいばかりだ。
だから獣の分際としての分際で会うことはできない。」と。
重要ポイント
【ピンク】重要な漢字・句法
【オレンジ】指示語が指す内容・省略されている内容など読解に必要なこと
【黄色】プラスアルファの内容(本文には関係ないけど重要なこと)
【1】虎曰、「我前身客呉楚。
《書き下し文》
虎曰はく、「我が前身呉楚に客たり。
《和訳》
虎が言うことには、「私は以前は呉や楚で旅をしている者であった。
《重要ポイント》
ここまで執筆完了❗️日々解説を加えていきます!
teite channel の 公式LINEアカウント はこちら
【2】去歳方還、道次汝墳、忽嬰疾発狂。
《書き下し文》
去歳方に還らんとして、道に汝墳に次り、忽ち疾に嬰りて発狂す。
《和訳》
去年、ちょうど家に帰ろうとして、道中で汝墳に宿泊したところ、突然病気になって平常心を失った。
《重要ポイント》
【3】夜聞戸外有呼吾名者、遂応声而出、走山谷間。
《書き下し文》
夜戸外に吾が名を呼ぶ者有るを聞き、遂に声に応じて出で、山谷の間を走る。
《和訳》
夜に外で私の名前を呼ぶ者があるのを聞いて、そのままその声に応じて外に出て、山や谷の間を走り回った。
《重要ポイント》
【4】不覚、以左右手攫地而歩。
《書き下し文》
覚えず、左右の手を以つて地を攫みて歩む。
《和訳》
知らないうちに、左右の手で地面をつかんで歩いていた。
《重要ポイント》
【5】自是覚心愈狠、力愈倍。
《書き下し文》
是れより心愈狠、力愈倍せるを覚ゆ。
《和訳》
この時から心はますますねじ曲がり、力もますます強くなるのを感じた。
《重要ポイント》
【6】及視其肱髀、則有毛生焉。
《書き下し文》
其の肱髀を視るに及びては、則ち毛の生ぜる有り。
《和訳》
自分の肘とももを見ると、毛が生えていた。
《重要ポイント》
【7】心甚異之。
《書き下し文》
心に甚だ之を異しむ。
《和訳》
心の中で非常に不思議に思った。
《重要ポイント》
【8】既而臨溪照影、已成虎矣。
《書き下し文》
既にして溪に臨みて影を照らせば、已に虎と成れり。
《和訳》
やがて、谷川に面したところまで来て自分の姿を照らすと、すでに虎となっていた。
《重要ポイント》
【9】悲慟良久。
《書き下し文》
悲慟すること良久し。
《和訳》
しばらくの間、悲しんで声をあげて泣いた。
《重要ポイント》
【10】然尚不忍攫生物食也。
《書き下し文》
然れども尚ほ生物を攫みて食らふるに忍びざるなり。
《和訳》
しかし、それでももあだ生き物を捕まえて食べることには、(まだ人として)耐えられないことだった。
《重要ポイント》
【11】既久飢不可忍、遂取山中鹿豕獐兎充食。
《書き下し文》
既に久しくして飢ゑて忍ぶべからず、遂に山中の鹿豕獐兎を取りて食に充つ。
《和訳》
しばらくして腹が減って我慢できなくなり、そのまま山の中にいるシカやイノシシ、ノロジカ、ウサギなどの野獣を捕まえて食べた。
《重要ポイント》
【12】又久諸獣皆遠避、無所得飢益甚。
《書き下し文》
又久しくして諸獣皆遠く避け、得る所無く飢ゑ益甚だし。
《和訳》
またしばらくすると、獣たちは皆私を遠くに避けるようになり、捕まえられる獣がいなくなり、飢えはますますひどくなった。
《重要ポイント》
【13】一日有婦人、從山下過。
《書き下し文》
一日婦人有り、山下より過ぐ。
《和訳》
ある日夫人が、山のふもとから、通りかかった。
《重要ポイント》
【14】時正餒迫、徘徊数四、不能自禁、遂取而食。
《書き下し文》
時に正に餒ゑ迫り、徘徊すること数四、自ら禁ずること能はず、遂に取りて食らふ。
《和訳》
その時ちょうどどうしょうもなく飢えていて、しばしば行ったり来たりして(我慢しようとしたが)、自分を抑えることができず、そのまま捕まえて食べてしまった。
《重要ポイント》
【15】殊覚甘美。
《書き下し文》
殊に甘美なるを覚ゆ。
《和訳》
特別おいしく感じた。
《重要ポイント》
【16】今其首飾、猶在巖石之下也。
《書き下し文》
今其の首飾、猶ほ巖石の下に在るなり。
《和訳》
今その夫人の髪飾りは、まだ岩の下にある。
《重要ポイント》
【17】自是見冕而乗者、徒而行者、負而趨者、翼而翔者、毛而馳者、力之所及、悉擒而阻之、立尽率以為常。
《書き下し文》
是れより冕して乗る者、徒して行く者、負ひて趨る者、翼ありて翔ける者、毛ありて馳する者を見れば、力の及ぶ所、悉く擒りて之を阻み、立ちどころに尽くすを、率ね以つて常と為す。
《和訳》
これ以来、冠をつけて車に乗る者(=貴人)、歩いて行く者(=旅人)、荷物を背負って走って行く者(=行商人)、翼があって空を飛ぶもの、毛があって地面を駆けるもの、力の及ぶ限り、すべて捕まえて動きを封じて、すぐに食べ尽くしてしまうのが、ほぼいつものことになっている。
《重要ポイント》
【18】非不念妻孥、思朋友。
《書き下し文》
妻孥を念ひ、朋友を思はざるに非ず。
《和訳》
妻子のことを考えたり、友人のことを思わないわけではない。
《重要ポイント》
【18】直以行負神祇、一日化為異獣、有靦於人。
《書き下し文》
直だ行ひ神祇に負けるを以つて、一旦化して異獣と為り、人に靦づる有り。
《和訳》
ただ(自分の)行動が天地の神にそむいたことで、ある日突然異獣となってしまい、人に対して恥ずかしいばかりだ。
《重要ポイント》
【18】故分不見矣。」
《書き下し文》
故に分として見えず。」と。
《和訳》
だから獣の分際としての分際で会うことはできない。」と。
《重要ポイント》
定期テスト予想問題
現在執筆中!
これで全て終了です❗️
今回は第1章ということで、物語もまだまだ最初の段階!
焦らす、ストーリーと段落ごとのポイントをしっかり理解することが大切です。
句法や重要語句もしっかり復習&トレーニングをしましょうね✏️
最初にもお伝えしましたが、、、
⇧に載せてあります『重要単語・現代語訳・書き下し文トレーニング』をテスト1週間前から毎日やってみてください❗️曖昧な理解がなくなり、成績が爆伸びします!!
またお会いしましょう!定期テストがんばれ〜🐻
じゃあね〜、バイバイ!