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⓪授業前にひとこと
今回は鷲谷いづみさんの『人類による環境への影響』について扱っていきます❗️なかなか難易度高いです!
そして、量も10ページにも及ぶので、前編・後編・予想問題編と分けて行こうと思います🐻
前編:②著者情報〜⑤⑥第二段落まで
後編:前回復習〜⑤⑥第四段落まで
予想問題編:⑤⑥第五段落〜⑦定期テスト予想問題
と分けていきます❗️
定期テスト前で時間がない場合は、勉強のポイントを踏まえて、ストーリーを理解することに専念しましょう!
時間がある場合は、生物学・生態学について学べ、環境問題やコロナウイルスについても自分の意見を持つきっかけになる文章なので、じっくり学んでもらえたら良いと思います🐻
特にAO入試(総合型選抜)や、推薦入試などで小論文・面接が必要な場合は、今回の文章で環境問題に関するインプットもできちゃうのでおすすめです!!
個人的には、こういった生物学・生態学に関する文章はとても面白くて、利己的(=自分の利益を考える)な動物が、集団になったり、敵対するグループが出てきた時に、どう行動するか???
リスクとリターンをどう考えて、決断するのか??
というのを学べるので、すごく面白いと思っています❗️
では、今日も授業楽しんでいきましょう!!
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①本文
②著者情報
鷲谷いづみ(わしたにいづみ)
1950年〜。科学者。東京都の生まれ。生態学の視点から、自然や環境についての考察を発表している。著書に『〈生物多様性〉入門』『さとやま 生物多様性と生態系模様』などがある。本文は『自然再生 持続可能な生態系のために』(2004)によった。
③勉強のポイント
①共生型戦略と征服型戦略の二つの対環境型戦略を理解する。
②筆者が望ましいと考える対環境戦略を捉える。
③生態系の跳躍的変化によるカタストロフ(悲劇的な結末)を避ける方法を考える
④作品をざっくり理解しよう
人類は共生型戦略と征服型戦略という対照的な二つの対環境戦略を採用してきた。
共生型戦略よりも優勢であり続け、環境に強い作用を及ぼしてきた征服型戦略の破綻が予想される。
二酸化炭素濃度の急速な増加傾向に歯止めをかけ、減少させなければ、生態系の跳躍的変化によるカタストロフを避けるのは困難である。
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ここまで授業(テキスト)を見てみたけど…
やっぱり一人で勉強するのってしんどいなって感じている学生さんもいると思います。そういう方は個別指導の先生や、学習プランナーと一緒に勉強をして、学習習慣をつけていくのが大事です❗️
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⑤漢字・重要語句
第一段落
【1】化石人類
《意味》
化石からかつて存在したことが知られるようになった過去の人類。進化段階によって、猿人、原人、旧人、新人に分けられる。
(例)北京原人
【2】ホモ・サピエンス
《意味》
動物分類上、現生人類の属する種の学名。ヒト。
【3】征服型
《意味》
力によって相手を打ち負かし、従わせるやり方。
【4】対環境戦略
《意味》
ここでは、人間が環境に対して勝つために取ってきた計画や方法のこと。
【5】質的な変化
《意味》
「質」=事物の成立するもと。物の本体。本質。根本。(⇔量)
ここでは、環境を構成する要素に変化がもたらされた、ということ。
【6】大気組成
《意味》
大気を構成している気体や浮遊粒子の成分。その成分比。水蒸気を除くと酸素と窒素がその99%を占める。
【7】大量絶滅
《意味》
大量に滅んですっかり絶えてしまうこと。
【8】テクノロジーの発達による資源利用効率の向上
《意味》
テクノロジーが発達したことで、より資源をたくさん使えるようになったということ。だからこそ、次のヒト一人当たりの環境への影響(=インパクト)が増えたということ。
【9】相乗的効果
《意味》
「相乗」=二つ以上の数を掛け合わせて、その積を求めること
一人当たりの環境へのインパクトの増大と人口の増加が影響し合って、個々に働くときより大きな結果になること。
つまり、「一人当たりの環境へのインパクト×人口=人類の影響度」ということ。
【10】依存
《意味》
あるものに頼って存在しているということ。
ここでは、環境を変える作用というのは、ヒトの活動量だけでなく質によっても決まる、ということ。
【11】反作用
《意味》
「作用」=力を他に及ぼして影響を与えること。またその、力の働き。
「反作用」=物体に働くある作用に対して、同じ大きさで反対方向に働く作用。
ここでは、ヒトが環境を変える力に対して、環境からはね返してくる力、という使われ方をしている。
【12】等差級数的な関係
《意味》
「等差級数」=一定の差で並んでいる数字を足していくこと。
ここでは、ヒトが環境を変える力が増えたら、その分環境から跳ね返してくる力が増える、という使い方をしている。ただ、筆者は実際はそうではないと主張を展開しているところに注意❗️
【13】突如として
《意味》
なんの兆しもなく。突然に。
【14】異質な領域への飛躍
《意味》
それまでの領域とは別の領域へ、順を追わないでとびはなれた所へ移ること。
ここでは、人類の環境への影響度が上がっていくと、どこかで全く異次元の反作用が環境から返ってくることを、意味している。
【15】生態系の不健全化
《意味》
生態系がそれまでとは著しくバランスを欠いた状態になること。
【16】人類の持続可能性
《意味》
人類がこれまでと同様に存在し続けていける可能性。
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よくここまで授業頑張りましたね❗️
こうやって定期テストの勉強を頑張っていると、「もっと普段から勉強頑張りたい❗️」と、熱い想いを持ち始めてる学生さんはいると思います!
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第二段落
【17】対照的な
《意味》
二つの事物の違いが、非常にきわだって認められるさま。
(例)対照的な性格の二人(活発⇔おとなしい)
【18】共生
《意味》
複数種の生物が相互関係を持ちながら同所的に生活する現象。 共に生きること。
【19】狩猟採集経済
《意味》
濃厚が開始された新石器時代までの、野生の動植物の狩猟や採集によって生活を成り立たせていた活動。
【20】局所的なもの
《意味》
「局所的」=限られた一部分のこと。
ここでは、狩猟採集経済の時代では、ヒトが環境へ及ぼすインパクトは、時間的にも場所的にも限られていたということ。
【21】生物生産性の大きさ
《意味》
「生物生産」=生態学における用語で,生物が外界に存在する物質を材料として自己のからだを作り上げること,またはその過程をいう。
ここでは、どのくらいその場所にある物質を使って(=食べて、消費して)自分の身体を作っているか?ということ。
【22】習性
《意味》
ここでは、習慣によってできあがった性質、くせのこと。つまり、移住者はその移住した場所の資源をどのくらい使う習慣があるのか?ということ。
【23】気候変動
《意味》
長い年月の間に、気候が変わり動くこと。
【24】環境との相互作用は時代や場所で大きく異なる
《意味》
第一段落で出てきた、人類の影響(=作用)と環境からの跳ね返し(=反作用)は、時代や場所で大きく変わるということ。その理由は、前文に書いてある様に、場所ごとの「生物生産性・移住者の資源利用・気候変動」によって変わるから🐻
【25】新石器時代
《意味》
石器時代のうち最後の時代のこと。一部では、農耕、牧畜が始まった。日本では縄文時代を指す。
【26】生産性の低い土地
《意味》
これは、「森や水辺の豊かな自然」と対照的な表現で、先ほど出てきた【21】生物生産性の大きさが低い土地のことを表す。
【27】余儀なくされ
《意味》
(生産性の低い土地で生活を)せざるを得ない状態になること。
【28】略奪的な資源利用
《意味》
資源を、力ずくで無理やり奪い取るようにして、使うこと。
【29】荒廃させながら
《意味》
(環境を)荒れ果てさせながら。ボロボロにしながら。
【30】放浪生活
《意味》
「放浪」=定住する場所を持たずに各地をさすらうこと、あてもなくさまよい歩くこと。
ここでは、部分的に環境をボロボロにさせながら、新しい土地に移り変わっていく生活を指す。
【31】熾烈なもの
《意味》
勢いが激しく盛んであるもの。
(例)熾烈な戦い
【32】移住へとかりたてたにちがいない
《意味》
「かりたてる」=駆り立てること。その人の意志に関係なく無理に行かせる。
ここでは、生産性の低い土地では、その土地の資源をめぐる競争に勝っても負けても、さらに人々をまた移住させることになる、ということ。
【33】定着型
《意味》
定住的に一定の土地に根付いた生活を営むタイプ。
ここでは、持続的な生物資源利用によって土地に根付くことを指す。
共生型戦略を意味する。
後に出てくる「植民型」とは対照的なタイプ。
【34】植民型
《意味》
新しい土地に進出したり、人を送り込んだりして、土地を開発するなどの略奪的利用を行うタイプ。
ここでは、自然資源を略奪的に利用し、時には他グループの資源を奪いながら次々に新天地へと進出していくことを指す。
征服型戦略を意味する。
先ほど出てきた「定着型」とは対照的なタイプ。
【35】当然の帰結として
《意味》
(二つの戦略がぶつかる場面では)当たり前に予想される結果として、
【36】席巻していく
《意味》
「席巻する」=領土を次々に攻め取っていくことのたとえ。 転じて、ある分野にどんどん影響を広げていくことのたとえ。
ここでは、征服型が共生型とぶつかって、共生型に取って変わっていくことを指す。
【37】人類の歴史をひもとけば
《意味》
「ひもとく(紐解く)」=書物を開く、本を読む。転じて、書物などで調べて真実を明らかにすることを意味する場合もある。
ここでは、人類の歴史について、書物を開いて調べたなら、という意味。
【38】明瞭に
《意味》
はっきりと。明らかに。
征服型戦略が優位であり続けることができないのが、はっきりと意識されるようになったのは…という意味。
第三段落以降
後編を確認してね🐻
⑥段落要約
①第一段落
人類の、征服型とも言える対環境戦略は地球の限界を超え、環境の急速的な変化をもたらしている。
環境を変える作用は、人の活動の量、質に大きく依存し、作用がある規模を超えると異質な領域への飛躍が起こることが予想される。
その飛躍によって人類の持続可能性は大きく損なわれることになる。
②第二段落
人類の対照的な対環境戦略、共生型戦略と征服型戦略は時代や場所によってその採用のされ方は異なっており、この二つの戦略は定着型と植民型として見ることができる。
征服型の環境にもたらすインパクトは大きく、二つの戦略がぶつかる場面では、征服型戦略は共生型戦略を征服してその勢力を拡大していく。
しかし、二十世紀後半になると、征服型戦略の限界が明瞭に意識されるようになった。
③第三段落
人類は積極的に自然の生態系を人工生態系へと変化させていったが、人工の生態系は単純な生態系であり、害虫の大発生や疫病の流行をもたらした。
征服型戦略はこれらに対して、力で克服しようとし、二十世紀には、農薬や化学肥料などが主要な武器となったが、害虫や雑草も抵抗性を高め、手詰まり状態に陥っている。
軍拡競争は結局人間をも攻撃することになるのであり、細菌やウイルスとの関係においても同様の現象が見られる。
万能性が謳われた化学合成物質は今やその危険性をあらわにし、人間の不安を増大させている。
④第四段落
共生型戦略が卓越した地域では、環境との調和的な生活を営むことができた。そこは複合生態系であり、生物間相互作用が発達し、害虫が大発生するようなこともない。
他の生き物やつながりを尊重するのが特徴であり、過剰利用を避けるための伝統的な生態的知識としての知恵やモラルが活用されている。
この戦略は、征服型戦略との遭遇により廃れていくことになった。
⑤第五段落
二十世紀の最後の四半世紀は環境史における大きな転換点で、征服型戦略の破綻が明らかになってきている。
人間活動による地球利用面積は、1999年には、20%の赤字に至った。
化石燃料によって生産活動を維持している人類は、二酸化炭素濃度を減少させなければ、生態系の跳躍的変化によるカタストロフを避けることができない。
⑦定期テスト予想問題
予想問題編にまとめて書きます🐻
これで前編終了です❗️
なかなか盛り沢山でしたね🐻
⓪授業前にひとこと、でも話しましたが、定期テスト前で時間がない場合は、まずはストーリーの理解、そして漢字・重要語句の暗記だけで十分です❗️
でも、しっかり勉強すれば面白い内容だと思いますので、時間があればじっくり取り組むことをオススメします!!
では、後編でもまたお会いしましょう❗️
最後まで見てくださってありがとうございました🐻
定期テストがんばれ〜🐻
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